−2000年に会社を設立後、登録翻訳者はどのようにして探したのですか?
「翻訳者や翻訳者を目指す方々のための会員制ネットワークの協力を得て公募しました。応募者数が多かったので、かなり期待しました。ところが、提出された訳文を見てみると、残念なことにこちらの要求水準に達しているものが少なく、思っていたほどの人数は確保できませんでした。それでも、指導をすれば上達しそうな方が数人見つかったので、安心しましたが」
−合格者の属性に傾向は見られましたか?例えば、金融機関での実務経験者が多かったとか?
「合格者は外資系金融機関の出身者が中心になるだろうと思っていました。金融知識は当然ありますし、英語も得意なはずですから。ところが、実際には主婦や塾の講師、システムエンジニアなど、金融とはまったく畑の違う方が多かったので意外でした。合格者全員に共通していたのは、翻訳学習歴があったことです。翻訳講座などで基本をしっかり学んだ方の訳文のほうが、比較的読みやすく、自然な日本語の文章に仕上がっていました」
−なるほど。合格者は初めからある程度の実力があったのですか。
「一定レベル以上の翻訳力のある方ばかりでしたが、中には金融分野特有の表現を把握し切れていない方もいました。これはきめ細かに指導する必要があると思いましたね。そこで、一つの仕事が終わると必ず、その案件を担当した翻訳者に訳文の最終版ファイルをフィードバックとして送り、改善点を指導するなどして個々の更なるレベルアップを図りました」 |